2012年07月05日
フランスのArkema、塩ビ関連事業を売却
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:なし

フランス・Arkema(アルケマ)は7月3日、塩ビ関連事業の同国 Kleschグループへの売却が完了したと発表した。
新しい塩ビ会社は KEM ONE と名付けられた。リヨンに本社を置き、売上高は約10億ユーロとなる。

Arkemaは昨年の11月23日に、労使協議会に塩ビ関連事業の売却を説明した。
概要は以下の通り。

・塩ビ事業をコモディティ製品に特化しているKlesch Group に売却
・Klesch Group の下で、これを欧州の塩ビ産業のリーダーとする。
・Arkemaから経営陣を派遣
・プラントはリストラなしで移管、従業員はそのまま

・Arkemaは残る2部門(Industrial Chemicals、Performance Products)に集中する。


事業ごとに異なった戦略が必要なためで、塩素化学-PVC-川下製品の事業は明確な戦略、計画、きっちりしたバランスシートを持つ新しいストラクチャーのもとで展開すべきとした。

Arkemaは欧州3位の塩素化学メーカーで、電解からVCM、PVC、加工品(異形押出、パイプ、コンパウンド)まで一貫生産している。

PVCについては、フランスに4工場(Balan、Berre、Saint-Fons、Saint-Auban)とスペインのHernani 工場を持つ。

Arkemaはフランスの石油メジャーである「トタル」グループの化学品部門再編によって2004年に誕生した。