2012年07月05日
小林・石化協新会長「コンビナートの生産最適化急ぐ必要」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
左から藤井、小林、藤原の各氏

石油化学工業協会は5日の定時総会で、会長に小林喜光三菱ケミカルホールディングス社長、副会長に藤原健嗣旭化成社長と藤井シュン丸善石油化学社長の3氏による新役員体制を決めた。

小林新会長は記者会見で、重点課題として「S・I・C」つまり「セーフ(保安・安全)」「イノベーション」「コミュニケーション」の3つをあげた。

石化産業の現状については「内外ともに事業環境は非常に厳しい」とし、「日本の石化産業は触媒など、優れたプロセステクノロジーを持っているのだから、今後はこれを最大限活かす。また地域ごとに連携し、生産の最適化を急ぐ。汎用品で競争するのではなく、日本の技術力を活かした特殊なコンビナートをダイナミックに構築していかないといけない」と強調した。

さらに「われわれは省資源、省エネだけでなく多くの素材供給を通じて産業社会に貢献している。21世紀の“快適社会”を支え、リードする産業を目指したい」と力を込めた。