石油化学工業協会はこのほど、わが国石化工業関係の主要データを収録した冊子、「石油化学工業の現状 2012年」が完成し、配布を始めた。1961年の初版本発行いらい半世紀余にわたりほぼ毎年改訂を重ねてきた。

石油化学コンビナートの系統図や製品のメーカー別生産能力、生産量推移、ナフサの輸入実績など、基本的なことが一目で分かるよう工夫されている。世界のエチレン生産能力や主要国別生産推移など、海外の動向にも注目している。業界のこれまでの主な歩みを「年表」によってつかむこともできる。

石化業界は今、内外環境が激変する中で、事業の再編や統合など体制強化に向けた取り組みが本格化しつつあるが、これまでの再編状況が簡単に確認できるページもあり、改訂版とはいえ内容的には毎年新しく、使いやすくなっているといえそうだ。

＜主な内容＞
（1）石油化学工業の定義
（2）石油化学製品の流れと関連産業
（3）石油化学関連統計（石油化学製品の生産・輸出・輸入・需要分布等）
（4）石油化学原料用ナフサの動向
（5）主要石油化学製品の関税率
（6）石油化学製品メーカー別生産能力
（7）海外情報（世界のエチレン能力・主要国のエチレン及び合成樹脂生産量他）
（8）石油化学企業をめぐる再編成の動き
（9）日本の石油化学コンビナートの現況（会社別・製品別コンビナート系統図）
（10）石油化学工業の歩み（年表）
（11）用語解説（石油化学辞典）
（12）協会加盟31社の紹介

販売価格は1冊：600円（送料別）

申し込み・問い合わせ先は石油化学工業協会総務部・ 広報担当（TEL：03－3297－2019）
URL：http://www.jpca.or.jp E-mail：publication_requests@jpca.or.jp

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