2012年07月09日
出光興産、台湾FPCC社と「水添石油樹脂」合弁事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は9日、台湾で水添石油樹脂を事業化するため、台湾石化(Formosa Petrochemical=FPCC)と合弁会社を設立すると発表した。

新会社は出資比率 50対50とし、2014年度の完成をメドに雲林県麦寮のFPCC工場敷地内に年産4万トン設備を建設する。投資額は非公開。社名、役員などの詳細は今後詰める。

水添石油樹脂(商品名:アイマープ)は、C5留分を主原料とするジシクロペンタジエン(DCPD)と芳香族の共重合系水素添加樹脂で、無色透明・無臭。熱安定性や耐熱性に優れるため、紙おむつなどに使うホットメルト接着剤やポリオレフィン用改質剤などとしての用途を持つ。

出光興産は同樹脂を自社技術で開発、1994年から徳山工場で生産しており現有能力は年産1万トン。

このところ新興国を中心に人口増加や生活水準の向上を背景に需要が急速に伸長しているため、FPCC社と合弁事業化することで合意した。原料が安定確保でき、需要拡大地に立地できるメリットがある。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1341819458.pdf

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1341819458.pdf