2012年07月10日
昭電子会社、中国にLIB用アルミ複合フィルムの加工・物流2拠点
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
アルミラミネートフィルムを外装に用いたLIB

昭和電工は10日、子会社の昭和電工パッケージング(神奈川県伊勢原市、田中淳社長)が中国にリチウムイオン二次電池(LIB)包材用アルミラミネートフィルムの加工・物流拠点を設置したと発表した。

フィルム加工と物流業務を、岩谷産業グループの2つのフィルム加工会社、蘇州電子薄幕有限公司(江蘇省)と、中山岩谷有限公司(広東省)に委託する。

昭和電工パッケージングは、彦根(滋賀県)、伊勢原(神奈川県)の両工場で生産するアルミラミネートフィルムをロール状のまま中国に送り、現地で製品加工する。中国内だけでなく、広くアジア市場に向けて
展開する。

アルミラミネートフィルムは樹脂フィルムとアルミ箔の複合材で、金属缶に比べて成形しやすく軽量、放熱性にも優れることから、モバイル用小型LIB向け包材として広く使用されている。今後は車載用や蓄電池用などの大型LIBでの採用も見込まれている。

これまでは、フィルムの生産からスリット加工まで、全工程を国内で行ってきたが、2拠点の設置により今後は需要旺盛な地域に対して、より迅速な対応が可能となる。

【昭和パッケージングの概要】
◇社 名:昭和電工パッケージング株式会社
◇所在地:神奈川県伊勢原市
◇設 立:1959年10月
◇資本金:17億円
◇事業内容:食品、エレクトロニクス分野向け包装材料などの製造販売
◇株主:昭和電工 100%
◇代表者:田中 淳
◇従業員数:約200人


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1341887148.doc