2012年07月11日
NEDO、微生物触媒による廃水処理技術 積水化学などに委託
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」は、グリーン・サスティナブルケミカルプロセス基盤技術開発事業のうち「微生物触媒による創電型廃水処理基盤技術開発」の委託先として、このほど積水化学工業など2社2大学を決定した。

化学産業のCO2排出量は、わが国産業中第2位(全排出量の約5%)であり、このうち約16%が石油化学プラントで排出されているが、製造プロセスの他産業廃水の処理に伴って多大なエネルギーが消費され、発生する汚泥処理も含めて大量のCO2発生源となっている。

このため今回の技術開発プロジェクトでは、廃水中の有機物を分解する際に生じる電気エネルギーを効率よく取り出し、廃水処理システム自体の運転に活用するとともに、汚泥の大幅削減を図るための微生物燃料電池の実用化に必要な基盤技術を確立する。

技術開発の委託先は、東京大学、東京薬科大学、積水化学工業、パナソニックの2社2大学。
事業期間は、平成24年度から27年度までの4年間。