2012年07月13日
エーザイ、国際学会で次世代型アルツハイマー病治療剤臨床データ公表
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは13日、7月14日から19日までカナダのバンクーバーで開催される「国際アルツハイマー病学会2012」で、同社が創製したβサイト切断酵素(BASE)阻害剤「E2609」に関する初めての臨床試験データを口頭発表すると発表した。

「E2609」は、同社が次世代型経口アルツハイマー型認知症治療剤として開発しているBACE阻害剤であり、アミロイド前駆体タンパク質のβサイト切断酵素であるBACEを阻害することでβアミロイドの総量を低下させる。βアミロイドの脳内の沈着はアルツハイマー病認知症の病因の一つと考えられており、βアミロイドを減少させることにより、症状改善だけでなく病態の振興を抑制するなどの作用が期待される。

国際学会で口頭発表するのは、「新規のBACE阻害剤、E2609の経口服用14日後の健常人における脳脊髄液中のアミロイド低下」と「新規のBACE阻害剤の単回服用による健常人における血漿中のβアミロイドの持続的減少」の2件。

さらに、「血漿中におけるβアミロイドの低下」について2件のポスター発表も行う予定である。