2012年07月18日
VECまとめ、6月の塩ビ樹脂生産 30年ぶり7万トン台に落ち込む
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)は18日、塩化ビニル樹脂(PVC)及び塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の6月生産出荷実績を発表した。

それによると、PVCの生産は7万6700トン、前年同月比44.9%減で、81年10月以来30年ぶりに7万トン台に落ち込んだ。
これについてVECの森俊三会長(信越化学工業社長)は、「各社のプラント定修や一部プラントのトラブルに加え、
円高に伴う採算悪化から輸出が減少したことなど一時的な要因による」と分析している。

国内出荷は8万6574トン、同3.7%減で、このうち硬質用が4万7896トン、同5.6%減、軟質用が2万2962トン、同0.6%増、電線その他用が1万5716トン、同4.1%減だった。大震災の復興需要については、「被災地でのインフラ整備が遅れており、その影響で需要はまだ出てきていない」(森会長)と見ている。

輸出は、円高による採算悪化から輸出意欲が減退し1万7186トンで同40.4%減と落ち込んだ。
総出荷は10万3760トン、同22.6%減で、月末在庫は生産の大幅減少に伴い7万6678トンで前月比26.1%減と大幅に減少した。

ニュースリリース参照

○塩ビ樹脂 6月実績
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1342586704.xls

○塩ビモノマー 6月実績
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1342586704.xls