2012年07月19日
6月の石化製品生産大幅減、エチレン上期300万トン割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

石油化学工業協会は19日、6月の主要石化製品18品目の生産実績を発表した。
需要の低迷からエチレン生産量は前年比12%減とさらに落ち込んだ。誘導品では、LDPE、PP、スチレン系及び塩ビ系製品、MMAなど17品目中11品目がマイナスとなった。

エチレン生産量は46万800トンで前年同月比12.1%減(前月比6.4%減)。

定修プラントは三菱化学・鹿島1号機と丸善石油化学・千葉の2プラント。丸善石油化学は6月22日にスタートアップした。ほかに昭和電工・大分でトラブルによる運転停止があったが6月9日に再開した。

エチレンプラントの稼動率平均は79.4%となり、採算ラインとされてきた80%台を切った。5月の稼動率は86.1%だった。

上期(1-6月)のエチレン生産量は296万900トンで前年同期比11%の減少。
半期で3000万トンを割ったのは1994年上期(287万9000トン)以来18年ぶりで、世界的な経済の不振と円高を背景とした輸入品の増加などが響いた。



ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1342672017.pdf