2012年07月23日
宇部興産、液化炭酸設備をS&Bにより大幅増大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

宇部興産は23日、炭酸ガスの有効利用と排出削減および液化炭酸の需要増に対応するため、宇部ケミカル工場(山口県)の液化炭酸設備を大幅増強すると発表した。

現有年産3万トン設備をS&Bにより同8万トンに増強する。

原料は、グループ会社 宇部アンモニア工業(本社:宇部市)のアンモニア製造工程で副生する炭酸ガスを利用する。宇部アンモニアは、わが国最大の液化アンモニアメーカーで、国内で唯一石炭ガス化プロセスを用い、石油コークスを原料にアンモニアを生産しており、コスト競争力に優れる。

完成は2013年夏の予定。設備投資額は非公開。

宇部興産は堺工場にも液化炭酸年産9万9000トン設備を持ち、2拠点合わせて同17万9000トンとなる。

需要は主に溶接用ガスのほか、冷却用、飲料用、農業用ハウスでの植物成長促進用ガスなどとしても使用され、このところ堅調な伸びをみせているという。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1343009839.pdf