2012年07月24日
東レ、中国・成都市に樹脂コンパウンド新会社設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは24日、中国の四川省成都市に樹脂コンパウンドの新会社「東麗塑料(成都)有限公司」(山脇良庸董事長)を設立した発表した。

同社は、約10億円を投じて年産能力1万1000トンの樹脂コンパウンド設備を導入し、2013年10月の稼働開始を目指す。今回の新会社設立により、自動車や家電等の一大生産拠点として成長しつつある中国西部地区での樹脂コンパウンド事業の拡大を図る。

これまで、中国における東レの樹脂コンパウンド事業は、華南・華東・華北それぞれの地域で事業を展開してきており、2010年に東レグループ中国樹脂事業を統括する東麗塑料(中国)有限公司(TPCH)を設立し、これら3拠点を一体運営する体制を構築してきた。今回は、この3地域に加え中国西部でも事業を拡大するための投資を行うことにした。

新会社は当初、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)などの自動車や家電用途でよく使われている樹脂で展開し、将来的には更なる高付加価値化のため炭素繊維を使ったコンパウンド事業などを展開していく方針である。