2001年01月12日
藤沢薬品、欧州の子会社を再編成~F-Gを欧州本社に位置付け
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:藤沢薬品

 藤沢薬品工業は12日、欧州における事業の効率的な遂行と収益性向上を目的に事業拠点の再編成決定した、と発表した。
 すでに同社は、1月1日付で欧州の持株会社であるフジサワ ヨーロッパ ゲーエムベーハー(F-E)とその子会社フジサワ ゲーエムベーハー(F-G)を合併している。従来、F-Eのもとで免疫抑制剤「プログラフ」を扱うF-Gと、主としてドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語圏で開業医向け医療用医薬品事業を行うクリンゲ ファルマ ゲーエムベーハー(Klinge)が並列で事業展開してきたが、F-Gを欧州の本部に位置付けることにしたもの。F-Eを存続会社としているものの、社名はF-Gを継承している。
 続いて2002年1月1日付で同社は、ドイツ語圏の販売組織を再編する。F-Gは、欧州で免疫、皮膚科、感染症などの領域で医薬品事業を展開してikいくことになるが、一方で欧州最大の市場であるドイツでのプレゼンスの強化を図る。具体的には、クリンゲの少数持分(現在9.5%)をF-Gが買い取り完全子会社化する。クリンゲはドイツ語圏における病院市場および開業医市場のそれぞれをカバーする販売会社に位置付けるべく、F-Gのドイツ語圏販売組織をクリンゲに統合するとともに、クリンゲの社名をフジサワ ドイッチラント ゲーエムベーハー(F-DE、仮称)に変更する。これによりF-DEは、売上高約2億ユーロ(約200億円)、従業員約700名(うちメディカル レプレゼンタティブ200名)の体制となる。またF-Gの欧州本社機能強化のため、クリンゲの開発部門と、スタッフ部門の一部をF-Gに移籍、欧州本社のF-Gとドイツ語圏販売組織のF-DEの機能分担を明確にする。さらにドイツ語圏販売組織の役割を担うため、現クリンゲの研究開発部門は縮小する考え。