2012年07月26日
ユニチカ、耐熱ポリアミド樹脂の中量産設備を稼働
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ユニチカ

ユニチカは、高性能樹脂分野の事業拡大の一環として宇治事業所で建設を進めていた耐熱ポリアミド「ゼコット」の中量産設備(年産能力500トン)が完成し、稼働を開始した。これまで、ラボスケールでユーザー評価を進めていたが、今回の中量産設備稼働に伴い製造販売に移行する。

「ゼコット」は、耐熱ポリアミドの中で、耐熱性、結晶性、低吸水性、耐薬品性、耐摩耗性、電気特性で世界最高レベルの性能を有するため、各種電気・電子部品、自動車用部品、耐熱フィルム、耐熱繊維等への用途展開が期待できる。とくに、鉛フリーはんだに耐える高耐熱で低吸水であること、成形性の良さが大きな特徴である。さらに、原料の約50%が非可食で再生可能なバイオマス由来成分を用いており、環境に配慮した素材である。

同社は、中量産設備の稼働に伴い、市場での採用用途拡大を本格化させ、2015年以降の年産5000トン規模へのスケールアップを行って本格事業参入を目指す。