2012年07月27日
昭和電工、カーボンナノチューブ LIB向けに特化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工
繊維径150nm の「VGCFーH」

昭和電工は27日、カーボンナノチューブ(CNT)事業の効率化を図るため、大分コンビナート内にある樹脂複合材用の年産400トン量産設備を休止し、川崎事業所のリチウムイオン電池(LIB)向け設備に特化していくと発表した。

大分工場には2010年春、樹脂複合材用CNTとして、繊維径約15ナノメートル(nm)の「VGCFーX」年産400トン設備を完成したばかりだが、市場開拓が進まず採算性の維持が難しいと判断した。

一方、川崎事業所には1996年から繊維径150nmの「VGCFーH」を持ち、LIBのの正・負極添加剤用として、今後、急速な成長が期待されている。設備規模は当初年産40トンだったが、その後増設して現在は
同200トンに拡大。グレードの品質的も、より分散性が改良されるなど、LIB用途向けに特化できる体制ができた。

今後は同社の成長・中核事業として、さらに展開を加速していく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1343362943.doc