2012年08月01日
昭和電工・上半期純益 79億円、大分エチレンの停止響く
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工が1日発表した2012年第2四半期(1-6月)連結決算は、大分・エチレンプラントの設備不具合による一時停止の影響が大きく、売上高、利益とも前年同期を下回った。純利益は、前年同期に計上した大震災の影響による特別損失の計上がなくなったこともあり0.9%増益の79億円となった。

エレクトロニクス部門はハードディスクの能力増強が寄与し、増収益となった。

市川秀夫社長は、エチレンプラントのトラブルの影響について「約90日間のプラント停止が減収・減益の大きな要因になった。もし運転停止がなければ、利益面で石化事業はトントンになっていたのではないか」と語った。また、下期の見通しについて「石化および基礎化学品事業の市況は7月に底を打った感じがあり、今後反転する可能性がある。しかし中国での需要低迷の先行きが見通せずこれがネックになっている」と、先行きになお不透明感がつよいとの見解を示した。

国産ナフサ価格の動向や為替レート推移の見直しなどにより通期予想を修正した。

【昭和電工・第2四半期(連結)業績】単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高      352,313(△15.4)
◇営業利益     16,019(△27.5)
◇経常利益     14,423(△20.1)
◇当期純利益     7,884(0.9)
◇1株当たり純利益  5.27円(5.22円)

【昭和電工・2012年12月期通期(連結)予想】
◇売上高      790,000(△7.5)
◇営業利益      42,000(△11.3)
◇経常利益      36,000(△10.0)
◇当期純利益     18,000(6.0)
◇1株当たり純利益   12.03円

決算要約
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1343805280.pdf

連結業績予想の修正
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1343805280.pdf