2012年08月20日
エーザイ米子会社が抗体製造用パイロットプラントを新設
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイの米国子会社であるモルフォテック・インク(本社・ペンシルバニア州、ニコラス・ニコライデス社長)はこのほど、早期臨床試験用の抗体を製造するパイロットプラントを本社隣接地に新設した。総工費は約8000万ドルだった。

パイロットプラントは、米国FDA(食品医薬品局)が定めた医薬品の製造管理および品質管理に関する基準であるCGPSに準拠した製造設備、培養細胞の最適化のための研究施設、品質保証のための分析試験施設、オフィイススペースなどで構成している。

モルフォテック社はこれまで、治験薬用の抗体製造を外部機関に委託していたが、パイロットプラントの新設により自社での抗体製造が可能になった。このプラントは、複数の治験薬用抗体の製造を並行して行えるように設計されており、これを機に新規抗体プロジェクトの早期臨床研究を加速し、プロダクトクリエーション活動の効率性を向上させる方針である。

今後、2012年末までにパイロットプラントを稼働しプロセスバリデーションの実施を経て、2013年度上期に治験薬の生産を開始する予定である。