2012年08月22日 | |
日本ゼオン、川崎に新水素化法NBRプラント竣工 | |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
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日本ゼオンは22日、川崎工場に総工費約30億円で建設中だった新しい水素化NBR「Zetpol」年産500トンプラントが竣工した。NBRのベースポリマーから、水素化ニトリルゴム(HNBR)までの新しい一貫生産ラインを完成した。11月から本格生産に入る。 新しいラインは、これまでと製法が大幅に異なり、従来の特徴である高い機械的強度や化学的安定性を維持しながら、耐圧縮永久歪み性や発熱性、摩耗性を改善した。 シール・ガスケットの場合、耐熱温度は10℃~15℃向上した。このため用途も、自動車の吸気系ガスケット材料やミッション周りのシール部品 などへと裾野が広がった。 同社は、NBRを自社技術で開発。現在、川崎工場でベースポリマーを生産し、高岡工場と米国工場(ケンタッキー州)で水添化し、水素化NBRとして出荷している。 生産能力は高岡年産4,000トン、米国同5,000トンで世界シェアトップ。川崎の新プラントを合わせると年産9,500トンとなり、さらに事業基盤を強化したことになる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1345620890.pdf |