2012年08月23日
協和キリン、欧米で成人T細胞白血病リンパ腫薬の第2相臨床開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:協和発酵キリン

協和発酵キリンは23日、治療経験のある成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)を対象とした、「モガムリズマブ」の欧米第2相臨床試験を開始したと発表した。米国、イギリス、フランス、ベルギー及びその他の国で各70症例を目標に実施する。

同剤は、ATL細胞など、さまざまな悪性T細胞に過剰発現しているCCR4(白血球の遊走に関与するケモカインの受容体の一つ)に対するヒト化モノクローナル抗体。これは、同社独自の強活性抗体作製技術「ポテリジェント」を応用した抗体で、ADCC活性による抗腫瘍効果を示す。

同社は、今年5月から「ポテリジオ点滴静注20mg」の製品名で国内販売を開始しているが、ポテリジェント技術を応用した抗体医薬品としては世界初の医薬品となる。