2012年08月27日 |
JNC、焼却灰から放射性セシウムの除去技術を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:JNC |
チッソの事業会社、JNC(本社:東京都千代田区、森田美智男社長)は27日、焼却灰の洗浄汚染水から短時間・低コストで放射線セシウムが除去できる、ラボスケールの放射性セシウム除去・回収技術の開発に成功したと発表した。 関連記事(既報) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/33173 現在、東日本各地の焼却場では、除染廃棄物や一般ゴミなどの焼却灰から微量ながら放射性セシウムが検出されており、その効率的な除去・回収技術が求められている。 今回開発したのは、焼却灰の洗浄汚染水から放射性セシウムを除去・回収する技術で、ゼオライト等の固形吸着剤を使用する場合と比較して、非常に短い処理時間(数分以内)で、1回のみの操作により放射性セシウムが検出限界以下まで下げることができる。 材料には工業的に入手が容易なものを使用し、ろ過材、吸着剤の交換がまったく不要になるため、ランニングコストがかからず、大幅な処理費用の削減につながる。 現在はまだ、ラボスケールの段階だが、年内にはベンチスケールに拡大し、早期に工業化規模のセシウム除去プロセスを確立させたいとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1346047924.pdf |