2012年09月05日
東洋紡、ポリアミン含有の大豆胚芽由来化粧品原料を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡績は、ポリアミンを含有する大豆胚芽由来の化粧品原料「ファイトポリアミン-S」を世界で初めて開発し、このほどエイジングケア素材として販売を開始したと発表した。

同社はこれまで、ポリアミンが(1)植物の収量向上と環境ストレス(低温、乾燥、高塩など)に対する抵抗性を高めること(2)果実は花(バラ)に寿命を延ばす作用があることーを確認するとともに、ポリアミンを効率よく抽出する技術を開発してきた。

今回、大豆の胚芽に高濃度のポリアミンが含まれていることを発見したことから、大豆胚芽から特殊な抽出方法によりポリアミンを効率的に抽出することで、ポリアミンを含有する大豆胚芽抽出物「ファイトポリアミン-S」を化粧品原料として世界で初めて開発した。

同社は、ヒト皮膚線維芽細胞を用いたモデル実験により、「ファイトポリアミン-S」に細胞賦活化作用とコラーゲン産生促進作用があることを確認した。ヒトの皮膚にも同様の効果があることから、エイジングケア素材として化粧品への応用を期待している。

すでに一部国内化粧品メーカーでの採用が決定しており、2017年にはポリアミン原料で年間5億円の売り上げを目指している。