2012年09月05日
カネカ、甘草グラブラポリフェノールに脂質代謝向上作用
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは5日、滋賀県立大学生活栄養学科の灘本知憲教授との共同研究で、甘草グラブラポリフェノール(抗肥満作用を有する機能性食品素材)に「脂質代謝」向上作用があることを確認したと発表した。

今回の試験は、女子学生10人を被験者とし、甘草グラブラポリフェノールまたは対照物(プラセボ)摂取4時間後にエアロバイクによる運動を負荷し、エアロバイクの負荷強度は最大酸素摂取量の10%、20%、30%、40%に相当する値を被験者ごとに設定した。

その結果、酸素消費量は40%負荷時に甘草グラブラポリフェノール群がプラセボ群よりも高い値を示した。

運動時の酸素消費量が高いほどエネルギー消費量が多いことを示しており、とくに20-40%負荷時に有意な値を示した。

このことから、甘草グラブラポリフェノールの摂取により、脂質代謝が促進されることが考えられ、さらに長時間の運動や軽度の運動強度において、その効果がより顕著に現れる可能性が示唆された。

甘草グラブラポリフェノールは、単なる抗肥満素材ではなく、基礎代謝を促進させることにより、理想体質に変えうる素材として期待できることがわかった。