2012年09月13日 |
農研機構と生物研、野生稲染色体を導入した新育種素材開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)と農業生物資源研究所(生物研)は共同で、野生稲の染色体を日本水稲に導入した新しい育種素材の開発に成功した。 これにより、栽培稲では失われた野生稲の遺伝子を品種改良に利用することが可能になった。 具体的には、タイ原産の野生稲「オリザ ルフィポゴン」やスリナム原産の野生稲「オリザ グルメパチュラ」の染色体の一部を日本の水稲品種である「コシヒカリ」や「いただき」に導入した系統群をDNA(デオキシリボ核酸)マーカーを使って選抜した。 これらの系統群を様々な育種目標の形質について評価することによって、新しい遺伝子を野生類から見出すことが期待される。 |