2012年09月14日 |
東北大とニッパツ、チタン合金の大幅低コスト化技術を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は14日、NEDO若手研究グラントの一環として東北大学がニッパツ(日本発条)と共同で、産業用チタン合金の低コスト化と生産性向上を可能にする技術(超塑性加工)の開発に成功したと発表した。 従来のチタン合金の合成方法は、高温・低速変形で加工するため、生産性が低く金型の寿命が短いという問題があった。 開発した超塑性加工技術は、αプロセッシングと呼ばれる独自開発の加工技術であり、結晶粒径を適正に制御することによって、低温・高速変形でも複雑形状への製品加工が容易になった。とくに、製造コストは従来の半分以下に低減し、生産性は10倍以上と大幅に向上する見込みである。 今回の技術開発により、チタン合金が航空機用、自動車用、一般民生品など広範囲に実用化されることが期待される。 なお、この研究成果は、9月19日に愛媛県で開催される日本金属学会秋期講演大会で報告される。 |