2012年09月19日
出光興産、10-12月原油処理計画 650万KL、前年比4%減少
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は19日、2012年度第3四半期(10-12月)の原油処理計画について、4製油所合計で前年同期比96%の650万KLとすることを決めたと発表した。

同期中の発電用重油の需要は、石油火力発電所の稼働増により、前年比引き続き増加する見込み。しかし、燃料油全体でみると低燃費車の普及などによる需要減少に加えて、中国の経済成長鈍化や欧州債務問題の動向次第では下振れが懸念される状態にある。

同社は、重油需要の増加には輸入で対応し、原油処理量を国内需要に見合う水準に調整する。

これにより10-12月期の国内向け原油処理量は、4製油所合計で前年同期比30万KL減、96%の650万KLとする計画である。

今年度実績は4-6月期580万KL(前年同期比103%)、7-9月期は620万KL(102%)と推移。第4四半期の1-3月期は未定。

同社は現在製油所を、北海道(苫小牧市・原油処理能力14万バレル/日)、千葉(市原市・同22万バレル)、愛知(知多市・同16万バレル)、徳山(周南市・同12万バレル)の4カ所に持ち、合計処理能力は64万バレル/日。