2012年09月21日
理研、遺伝子発現情報を3次元空間に描き出す新手法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所は21日、網羅的に測定した遺伝子発現情報を3次元空間に再構成する新手法「トランスクリプトームトモグラフィー」を開発し、生体内のどの部分で、どの遺伝子が、どれだけ発現しているかを、ウェブ上の仮想空間で描くことに成功したと発表した。

この手法で作成したマウスの脳遺伝子発現データベースを9月20日に、理研のウェブ上に公開した。

この手法を使うと、従来法に比べて検体数では1000分の1、測定時間10分の1、費用100分の1程度で数値情報を3次元化できるため、研究者が各自の研究テーマごとにデータベースを作成し、解析することも可能になる。

さらに、同じ検体でタンパク質など遺伝子以外の生体内高分子の測定も可能なため、疾患モデル動物の詳細かつ網羅的な解析に応用でき、さまざまな疾患の解明に役立つと期待される。