2012年09月25日 |
東大院、光刺激により化学物質を放出するゲルを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は25日、NEDO若手研究グラントの一環として東京大学大学院薬学研究科の加藤大特任准教授らが、光を照射すると内包した薬剤を放出する「小包み」の役割を果たすゲルを開発したと発表した。 体内で変性・失活しやすい薬剤も光崩壊性を付与したゲルに内包することで、光を照射する条件やゲルの形状により、薬効発現の場所・タイミング・強度の制御を可能とした。 患部だけに光照射することにより、未照射部分薬剤が影響を与えないので、例えば強い副作用を持つ薬剤の使用が控えられてきた場合も使用が可能になる。現在、光線の到達深さを考慮して、皮膚疾患のような患部が表層にあるケースへの適用検討を進めている。 こうしたゲルは、「医薬品の光徐放システム」のほか、「光応答センサー」などの応用が期待される。 今回の成果については、9月27日から東京国際フォーラムで開催されるイノベーションジャパン2012の「NEDO支援先研究者による研究開発成果の発表」で、東京大学大学院薬学系研究科の加藤大・特任准教授が詳細を説明する。 |