2012年09月27日
カネカ、太陽電池同質支持瓦採用工法の販売開始
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは27日、一般住宅向け陶器瓦へ太陽光発電システムを設置する工法を開発し、10月から販売開始すると発表した。

太陽電池の設置は、屋根瓦の上に太陽電池モジュールを設置する工法が一般的である。通常、陶器瓦の場合、架台取り付け瓦としてアルミダイキャスト製の支持瓦を用いるのが一般的だが、岩井産業(本社・大阪府東大阪市)が開発した「陶器瓦製の支持瓦工法」を標準採用することで瓦への負担を軽減させた。設置架台については、瓦同様の段葺きとなる設計を行い、また、屋根面からの高さを低くすることで屋根面にフィットしすっきりとしたデザインに仕上げることを可能にした。

同工法の特徴は、太陽電池を瓦ではなく、支持部材を介して垂木に取り付けることで瓦への負担が軽減され、かつ太陽電池の設置強度が確保されることにある。また、寄棟などでは大判の太陽電池の設置が困難な屋根形状でも小分割されたモジュールを採用することで、より効率的に太陽電池を搭載させることが可能となる。

なお、太陽光発電システムの販売は、カネカ100%出資のカネカソーラー販売が担当する。