2012年09月28日
理研、スパコン「京」共用開始、多くの“成果”期待
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理化学研究所(野依良治理事長)と高度情報科学技術研究機構(RIST:関昌弘理事長)は、2006年度から国家基幹技術として整備を進めてきたスーパーコンピュータ「京」(けい)を広く学術・産業分野向けに提供するため、28日から共用を開始した。

スパコン「京」は2006年度から富士通と共同で開発に着手し、2012年6月に全体の動作確認を完了して完成した。
スーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」で世界第1位を2期連続で獲得。

理研とRISTは今後、さまざまな計算科学分野のユーザーと協力しながら、「京」の持つシミュレーション精度や計算速度の飛躍的な高さを活かした世界最高水準の成果が創出されるように取り組む方針である。

「京」の一般利用枠の課題は、RISTが62件(一般利用課題29件、若手人材育成課題8件、産業利用課題25件)を選定した。また、国が定めた重点5分野に関する戦略利用枠に対する課題(重点配分枠の優先課題7件、一般配分枠24件)も選定した。

なお、一般利用枠の産業界向けのトライアル・ユースについては、今後も随時、応募を受け付けることにしている。