2000年12月27日
ポリオレフィンのアジア相場、低位安定
韓国勢の値上げオファーも通らず
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社によると、ポリ3樹脂のアジア地域における相場はこの2週間ばかり低位安定状態が続いている。下げ止まったものの反騰の気配はなく、韓国勢の必死の値上げオファーにも市場は一切反応を示していない。
 膠着状態に陥っているのは、クリスマス需要と中国の正月需要が一巡したことによって、多くのユーザーとトレーダーが中・長期の休暇に入っているせいと見られる。もっとも、わが国の樹脂メーカーや商社の中には、シンガポールのエクソン/モービルの新鋭大型石油化学プラントが操業開始直前に火災事故を起こしたことによって運休していることが下げ止まりの有力な要因と分析する向きが少なくない。
 最近のポリオレフィン各樹脂のアジア地域における平均C&F価格は、HP-LDPEがトン当たり670~680ドル、L-LDPEが同620~630ドル、HDPEが同610~630ドル、PPホモポリマーが同580~590ドルとなっている。