2000年12月27日
汎用樹脂の中国向け輸出、11月は両PEが前年超え
PP、PS、PVCの3樹脂は大幅な減少
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の11月の中国向け輸出(香港向けを含む)通関数量は、LDPEとHDPEが前年同月の実績を上回った反面、PP、PS、PVCの3樹脂は大幅なマイナス成長となった。
 LDPEは3ヵ月振りの、またHDPEは4ヵ月振りの前年超えである。一方、PPはホモポリマーの不振が響いて逆に4ヵ月連続の前年割れであり、PSは7月以降3ヵ月連続のプラスのあと2ヵ月連続の前年割れとなった。PVCは6月以降5ヵ月連続で前年同月を上回ってきたが、11月をもって連続成長記録が途絶えた。
 この結果、1月から11月までの累計は、ポリオレフィン3樹脂がいずれも前年同期を下回り、PSとPVCが前年超えとなった。
 
 各樹脂の中国向け輸出の11月ならびに1~11月累計の実績は次の通り。かっこ内は前年比。
 
 ▽LDPE=11月1万5,263トン(123.4%)。累計16万1,590トン(97.2%)。
 ▽HDPE=11月7,428トン(109.7%)。累計12万1,831トン(88.7%)。
 ▽PP=11月1万3,753トン(87.7)。累計16万3,940トン(86.8%)。
 ▽PS=11月1万2,699トン(88.3%)。累計16万6,823トン(115.5%)。
 ▽PVC=11月4万512トン(88.3%)。累計53万9,804トン(103.8%)。