2012年10月04日
味の素、イノシン酸技術で育苗用液体肥料 新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:味の素

味の素は、うま味成分のひとつであるイノシン酸の前駆体であるイノシンが発根と根の伸長を促進する技術を利用し、苗専用の肥料「早根早起」を開発、10月から発売開始した。

同社は、アミノ酸や核酸(イノシンなど)を植物の糖分から微生物による発酵法により生産しており、この製造工程で栄養素を豊富に含む発酵液が生成されている。この発酵液を利用した肥料や飼料を世界各地で販売しており、味の素グループで年間100億円の売り上げとなっている。

今回同社は、保有特許であるイノシンが発根と根の伸長を促進する技術を利用し、このイノシンと光合成に必須な栄養素の鉄、植物の生育に必要な窒素、リン酸、カリウムを最適な比率で配合することで、苗の根張りを改善し、葉色が良く葉肉の厚い丈夫な苗の育成を助ける育苗用液体肥料を開発した。

味の素ヘルシーサプライ(本社・東京都中央区、深山隆社長)が総発売元となり、育苗業者や農家など業務用リートで発売する。