2012年10月10日
農研機構、遺伝子技術で低コスト生産可能な水稲新品種を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は10日、直播でも倒れにくく、低コスト生産が可能になる水稲新品種「たちはるか」を開発したと発表した。直播栽培でも倒れにくい特性を導入した日本初の主食用品種である。

これは、DNA(デオキシリボ核酸)マーカー育種により、日本で初めて、稲の主要病害のいもち病の抵抗性遺伝子2個、縞葉枯病の抵抗性遺伝子1個を同時に導入した。これら病害に大変強くなっており、農薬施用を削減できる。

九州など西日本に適する晩成種で、一般の主食用品種より10-20%多収で低コストでの生産が可能としている。