2012年10月15日 | |
三菱ガス化学、ドイツにライセンス供与のDMEプラント完成 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日揮、三菱ガス化学 |
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三菱ガス化学は15日、ドイツ・グリロ社(Grillo A.G.)に日揮と共同でライセンス供与した、ジメチルエーテル(DME)年産20,000トンプラントがグリロ社のフランクフルト工場に完成し商業運転を開始したと発表した。 DMEは現在、主に化粧品や塗料等のスプレー噴射剤として使用されているが、物性が液化石油ガス(LPG)に類似している上、輸送や貯蔵が容易なことから、海外ではLPGやディーゼル代替燃料として自動車燃料などへ利用が進んでいる。 また排気ガス中に硫黄酸化物やスス(PM)が発生せず、天然ガスや石炭などからメタノールを経由して容易に製造できるなどから、将来は発電用途も視野に入れたクリーンエネルギーとして活用が期待されている。 DME製造技術は、三菱ガス化学が1965年にメタノールからの製造プロセスを開発。国内では現在グループ会社である燃料DME製造(本社:新潟市)にライセンスし年産80,000トン規模で生産している。 その後日揮と共同でプロセスの大型化に取り組んできた。 高性能触媒の採用とプロセス構成の最適化により、不純物の少ない高純度のDMEが得られる特徴がある。 三菱ガス化学はこれまで海外ではオランダと韓国に同技術を輸出してきた。日揮との共同ライセンス供与は今回が初めて。 将来は年産100万トンを超える規模のプロセスを確立し、燃料用代替エネルギーとして展開したいとしている。 <グリロ社の会社概要> ◇名称 : Grillo-Werke AG ◇本社所在地 : ドイツ デュイスブルグ ◇代表者 : 会長 Ulrich Grillo ◇従業員 : 1,621名(2011年9月30日時点) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1350277302.pdf |