2012年10月15日 |
高見澤スチレン工会長「PS輸入過去最高、出荷は依然低調」 |
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計) 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会の高見澤博之会長(PSジャパン社長)は15日の定例プレス懇談会で、ポリスチレン(PS)の輸入が「円高を背景に増加傾向をたどっており、昨年よりも約2万トン多い9-10万トンの過去最高になる」との見通しを示した。このため、「年間国内出荷は60万トン割れの恐れが出てきた」と強調し、輸入急増対策の難しさを示唆した。 同日、工業会が発表した9月のPS生産・出荷実績は、生産が4万8183トン、前年同月比1%増で2カ月連続して前年比プラスになったが、水準は2カ月連続の5万トン割れで、低水準が続いた。内需は4万9151トン、同5%減で4カ月連続の5万トン割れとなった。輸出は1082トン、同40%減で、出荷合計は5万233トン、同6%減の低水準となった。 内需の1-9月合計は45万5552トン、前年同期比8%減と低調で、年間60万トン割れの可能性が出てきた。 一方、スチレンモノマー(SM)の9月生産は、3社3工場でプラント定修を行ったのを背景に15万6452トン、同20%減で単月としては2007年以降最低の生産量になった。国内出荷は、PS向けが低調なため10万3285トンで同8%減、輸出は8万170トンで同28%減と大幅な減少となった。出荷合計は18万3455トン、同18%減で18カ月連続の前年割れとなった。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1350290449.pdf |