2012年10月15日
東洋紡、武生工場を富士紡グループの柳井化学に売却
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は15日、武生工場(福井県)の資産を富士紡ホールディングスの100%子会社である柳井化学工業(山口県柳井市、木村武史社長)に売却することで基本合意したと発表した。2013年4月1日付で実施する。

武生工場は敷地面積が32,600平方メートル。医農薬中間体や化学工業品などのファインケミカル製品を製造してきたが、医薬品業界では大型医薬品の特許切れに伴うサプライチェーンの変化が進むなど、収益性の改善が急務となっている。このため東洋紡は対策として、武生工場から高砂工場への生産集約化を進めてきた。

一方、柳井化学工業は合成化学品中間体の製造受託事業拡大図っており、東洋紡から資産承継が得策と判断した。東洋紡を吸収分割会社、柳井化学工業を吸収分割承継会社とする吸収分割方式をとるが、金額などは未定。