2012年10月16日
東レ、インドネシアに樹脂コンパウンド拠点を新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは15日、インドネシアの子会社インドネシア・トーレ・シンセティクス(本社・バンテン州、ITS)に樹脂コンパウンド拠点の新設を決定したと発表した。

今回の新設によりITSは、インドネシアで初となるエンジニアリングプラスチックメーカーの樹脂コンパウンド拠点となる。約6億円を投じて、年産6000トン規模のナイロン及びポリブチレンテレフタレート(PBT)の樹脂コンパウンド設備を導入し、2013年11月からの稼働開始を目指す。

インドネシアでは、2010年に国民1人当たりのGDPが3000ドルを超え、家電など電気・電子製品の消費拡大が見込まれることから、自動車や電気・電子製品の現地生産化が進展している。とくに、インドネシアでのエンジニアリングプラスチックの需要量は、2011年の2.1万トンから年率約9%で成長し、2020年には4.5万トンに拡大するとみられている。
このため東レでは、ナイロンの重合設備を持つISTにナイロンとPBTのコンパウンド設備を設置し、現地生産による顧客への素早い対応や、きめ細かい技術サービスを提供することで、今後拡大するインドネシアでのエンジニアリングプラスチック需要をいち早く確実に取り込み、事業拡大を図ることにした。