2012年10月16日
住友化学など3社、CO2分離事業へ参入 合弁会社設立
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:住友化学、住友商事

住友化学、住友商事、ルネッサンス・エナジー・リサーチ(本社:京都市、岡田治社長)の3社は16日、CO2透過膜を用いた「膜分離法」を柱にCO2分離事業に参入することで合意したと発表した。年内をめどに合弁会社を設立する。

CO2の分離技術には現在、「化学吸収法」や「物理吸収法」などがあるが、多くの熱エネルギーや大型設備が必要なため、低コスト化が課題となっている。

3社は、ルネッサンス社がNEDOや近畿経済産業局の支援を得て開発したCO2選択透過膜をもとに、シンプルでエネルギー消費を大幅に削減できる「膜分離法」について技術的検討や市場調査を行ってきた。その結果、世界最高水準の分離能力を有する選択透過膜の開発に成功し、優位性が確認できた。

新会社は資本金8億円、出資比率は住友化学と商事各47.5%、ルネッサンス5%。
今年内に設立し事業化に向けた取り組みに着手する。

【新会社の概要】
◇事業内容 : CO2選択透過膜を用いたCO2分離事業、および膜の開発・用途拡大
◇所在地 : 東京都
◇資本金 : 8億円
◇出資比率 : 住友化学 47.5%、住友商事 47.5%、ルネッサンス社 5%
◇設立年月 : 2012年内(予定)

<ルネッサンス社の概要>
(1)事業内容: ◇CO2選択透過膜など各種ガス透過膜、およびその応用プロセスの開発など◇エネルギー・水素分野を中心とした、触媒・プロセス技術の販売、ライセンス供与事業など
(2)所在地 : 京都府京都市南区
(3)資本金 : 2億9,025万円
(4)設立年月 : 2004年7月


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1350357766.pdf