2012年10月17日
森VEC会長「復興需要が出てこない。予算執行の遅れ」指摘
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の森俊三会長(信越化学工業社長)は17日の定例記者会見で、「東日本大震災の復興需要を期待していたが、いまだに出てきていない」とし、その要因について「復興予算はできているが、執行が遅れているためだ」と指摘した。「今後、本格的な復興需要を期待したいだが、さてどうか」と、期待と不安を滲ませた。

VECは17日、塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の9月生産・出荷実績を発表した。
PVCの生産は12万5470トン、前年同月比6.4%増で2011年6月以来15か月ぶりに前年比プラスになった。
国内出荷は8万9378トン、同4.7%増で3カ月連続のプラスだったが、輸出が2万8741トン、同24.9%減と低調だったため、出荷総計は11万819トン、同4.5%減で30カ月連続の前年割れとなった。

国内出荷のうち、パイプなどの硬質用が5万1741トン、同8.3%増で2カ月連続のプラス、軟質用は2万1418トン、同3.9%減で6か月ぶりに前年割れ、電線・その他用が1万6219トン、同6.0%増で3カ月連続のプラス、となった。

一方、VCMの生産は17万2826トン、同14.2%減で14カ月連続の前年割れ。
国内出荷が13万5078トン、同4.8%増で5カ月ぶりにプラス、輸出が3万4449トン、同53.1%減で12カ月連続の前年割れ、出荷総計が16万9527トン、同16.2%減で14カ月連続の前年割れとなった。


ニュースリリース参照
塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1350458169.xls

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1350458169.xls