2012年10月17日
味の素、「分散化」と「複線化」で物流体制を強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:味の素

味の素は17日、連結子会社の味の素物流(本社・東京都中央区、田中宏幸社長)が、配送拠点の在庫の補充を行う補充拠点として埼玉県久喜市に新物流センターを設置し、2014年4月からの稼働によって東西2カ所の補充拠点体制の構築を図り、「分散化」と「複線化」による物流体制の強化を目指すと発表した。

同社は、東日本大震災で補充拠点である神奈川県川崎市の川崎物流センターが被災し、全国への配送拠点への補充機能が停止、安定供給が滞ったことを踏まえ、今回、在庫の「分散化」を図ることにした。具体的には、新物流センターを東日本の補充拠点とし、現在、兵庫県西宮市にある配送拠点に補充機能を持たせて西日本の補充拠点とすることで、東西2カ所の補充拠点体制を構築する。

また、一方で補充拠点・配送拠点が被災しても、他方で代替できる物流ネットワークの「複線化」も目指すことにした。