2012年10月18日
「危機管理とは何か」石化協が保安推進会議
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
熱心な聴講者で埋まった会場

石化協は18日、東京・港区の石垣記念ホールで第30回保安推進会議を開催した。
化学工場ではプラントやタンクの爆発・火災など大型事故が相次いでいるだけに、会場は200人を超える聴講者で埋まった。

日本ゼオン、東ソー、日本ユニカー、旭化成ケミカルズ4社の第一線保安責任者がそれぞれ安全対策にどう取り組んでいるか、管理システムや活動内容などを報告した。

また、東京農工大学の中村昌允教授(工学府産業技術専攻)が「最近の化学プラントの事故と安全管理の課題」、三菱総合研究所リサ
ーチフェローの野口和彦氏が「化学企業における危機管理とは何か/危機管理の実効性を高める要点」と題して特別講演を行なった。

中村教授は、最近の化学プラントの事故例を挙げた後、「現場の対応能力が低下している。どこに原因があり、どう対処していくかが重要だ」と指摘。野口氏は「危機管理はなぜうまくいかないのか」を説いた後、「安全にこそ最新の技術開発が必要だ」との点を強調した。

このあと2012年度の保安表彰式を行い、保安活動に功績のあった14社・14氏に小林喜光会長が表彰状を手渡した。

受賞者は以下の通り。
<2012年度石化協保安表彰受賞者>
◇石井 直樹(三菱レイヨン大竹事業所)
◇佐々木繁満(出光興産千葉工場)
◇岡村 逸雄(ダイセル大竹工場)
◇羽野 道徳(電気化学工業千葉工場)
◇三橋己津男(宇部興産千葉石油化学工場)
◇繁永 敦規(DIC四日市工場)
◇安達 勝昌(トクヤマ徳山製造所)
◇松尾 正彦(クラレ鹿島事業所)
◇元吉 清(JNC石油化学市原製造所)
◇國本 隆(旭化成ケミカルズ水島製造所)
◇平野 明信(住友化学千葉工場)
◇近 英司(JSR千葉工場)
◇南 薫(日本ゼオン徳山工場)
◇赤澤 勝二(三菱化学水島事業所)