2012年10月18日

NIMSなど、ビスマスと硫黄が主成分の新しい層状超伝導物質系を発見

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：産業技術総合研究所

首都大学東京、物質・材料研究機構（NIMS）、産業技術総合研究所、電気通信大学の共同研究グループは18日、ビスマスと硫黄を主成分とした新しい層状超伝導物質系を発見したと発表した。 特徴は、ビスマスと硫黄が二次元的に結合したBiS2層（超伝導状態が発現する層）とブロック層が交互に積層した結晶構造を持つことである。さらに、比較的高い超伝導転移温度Tc(10.6ｋ)を観測している。 このような層状構造は、銅酸化物高温超伝導系や鉄系超伝導物質系と非常に類似しており、今後、BiS2超伝導層を基本とした新たな物質が開拓され、高温超伝導機構解明の一つのカギとなることが期待される。