2012年10月19日
中外製薬、がん幹細胞の細胞株樹立に世界で初めて成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は19日、がんの再発・転移に関係すると考えられる大腸がん幹細胞の性質を有する細胞を培養可能な細胞株として樹立することに世界で初めて成功したと発表した。

この細胞株は抗がん剤投与下では増殖性のない薬剤耐性細胞に変化し、抗がん剤投与を中止すると再び増殖する性質を有していること、さらにはこのがん幹細胞に発現するたんぱく質に結合する抗体をがん幹細胞を移植した転移モデルマウスに投与した場合、転移が抑制されることを見出した。

がんの再発・移転、薬剤耐性のメカニズム解明と、新たな治療薬開発につながると期待している。

これらの研究成果は、米国の科学雑誌「STEM CELLS」の電子版(20112年10月8日)に掲載された。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/stem.1257/abstract


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1350614652.pdf