2012年10月23日 |
千代田化工、自社酢酸技術をブラジル国営石油会社に供与 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:千代田化工建設 |
千代田化工建設は23日、自社開発した酢酸プロセスがブラジル国営石油公社ペトロブラス社の「UFN-IV 」プロジェクトに酢酸製造技術として採用されたと発表した。 年産20万トン規模で、2013年末までに初期設計を完了の予定である。契約金額は非公開。 ペトロブラス社は、同国エスピリト・サント州にガス化学コンプレックスの新設を計画しており、アンモニア、尿素、メタノール、酢酸、蟻酸、メラミンなどのプラントを建設する計画を進めている。 (1)契約内容 :酢酸製造技術の実施許諾、技術支援、トレーニング等 (2)装置能力 :年産200,000 トン規模 (3)契約金額 :非公表 (4)建設予定地 :ブラジル、エスピリト・サント州リニャレス (5)スケジュール :2013 末までに初期設計完了予定 千代田化工建設が開発した酢酸製造技術(ACETICA)プロセスは、メタノール・カルボニル法酢酸製造プロセスのひとつで、同社が自社開発した固体触媒を利用し、原料のメタノールと一酸化炭素を高収率で酢酸に転換する。 (1)固体触媒のため取扱いが容易(2)高価なロジウムのロスが少ない(3)反応器の効率が高い(4)副生成物が少ない、(5)腐食性が低い、などの特徴がある。また、気泡塔ループリアクターの採用によりスチームや電力などの用役消費量を低減する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1350975282.pdf |