2012年10月31日
タカラバイオ、新規がん治療薬 臨床試験で反復投与開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

タカラバイオは31日、米国で行っているがん治療薬HF10 の第1相臨床試験(単回投与)を拡大し、メアリクローリー治験センターで反復投与を開始したと発表した。

第1例目には11月初旬に投与を開始する。米国の治験では初の複数回投与症例となる。

同剤は、名古屋大学で発明された単純ヘルペスウイルス1型の弱毒型自然変異株で、正常細胞ではほとんど増殖しないが、がん細胞に感染すると増殖し、がん細胞を死滅させることが動物実験などで示されている。

タカラバイオでは、こうした抗がん作用をもつ腫瘍溶解性ウイルスを使った治療薬HF10の実用化を目指す。