2012年10月31日 |
帝人ファーマ、新規腰椎椎間板ヘルニア治療薬、米国で臨床開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人ファーマ |
帝人ファーマ(本社・東京都千代田区、荒尾健太郎社長)はこのほど、米国で、手術療法に代わる新しい腰椎椎間板ヘルニア治療薬「KTP-001」の臨床試験を開始した。米国での臨床試験の動向を見極めながら、日本国内での臨床実施を検討する。 「KTP-001」は、山梨大学大学院の波呂浩孝教授と横浜市立みなと赤十字病院の小森博達副院長の発明に基づき、帝人ファーマと化学及血清療法研究所が共同で開発・創製した薬剤である。 これは、生体内でヘルニアの自然退縮に関わる酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)と同じ構造のタンパク質を椎間板に直接注入することで、ヘルニアの退縮を促す。手術療法に代わるヘルニアの根本的な治療法となることが期待される。 帝人ファーマでは、米国で臨床第Ⅰ相試験、第Ⅱ相試験を実施するとともに、海外における本剤のライセンス先企業について検討を進めていく。また、米国での臨床試験の状況を踏まえて、日本国内での臨床試験の実施を検討していく方針である。 |