2012年10月31日
農水省、25年度から「バイオマス産業都市づくり」の構築支援
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、平成25年度からバイオマス産業を軸とした環境にやさしく災害に強いまちづくり・むらづくり「バイオマス産業都市づくり」の構築支援に乗り出す。このため、平成25年度農林水産省予算概算要求に「バイオマス産業都市づくり対策事業」として34億1000万円を盛り込んだ。

これは、今年7月に政府が「日本再生戦略改革工程表」を閣議決定し、地域のバイオマスを活用した産業の創出とまちづくりを推進すると明記したのを受けて、来年度から取り組むことにした。

具体的には、地域のバイオマスを活用した産業化を目指すバイオマス産業都市の構築を推進するため、関係7府省(内閣府、総務省、文部科学省、農水省、経済産業省、国土交通省、環境省)で構成する「バイオマス活用推進会議(仮称)および傘下に「バイオマス産業都市選定委員会」(仮称、バイオマス、ファイナンス等の専門家で構成)を設置し、バイオマス産業都市づくりの構築・支援に取り組む。

支援策は、「バイオマス産業都市づくり整備事業」が柱になる。ここでは、バイオマス産業都市づくりに必要な施設整備や地域循環型燃料の地産地消の取り組みを支援するため、補助事業(予算規模は約33億円)に取り組む。
また、地域における「バイオマス産業都市推進計画」の策定支援と、全国段階の取り組みとして市町村の計画づくり支援に取り組む方針である。

こうした取り組みにより、「2020年に約2600万炭素トンのバイオマス利用と約5000億円規模の新産業創出」の達成を目指す。