2000年12月22日
VEC田代会長、環境問題でのグローバルな取り組みますます必要に
塩ビのみならず化学品全般での対応を
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東ソー、塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)の田代圓会長(東ソー社長)は22日、同協会の環境問題に対する取り組みについて、「環境問題に関わりを持つ製品の間の仕切りや国の仕切りがなくなりつつあるので、これまで以上にグローバルな取り組みが必要になってくる」と国際的な活動の重要性を強調した。
 田代会長は、「VECがスタートした3年前は塩ビイコールダイオキシンという短絡的な議論が中心であったが、現在は、内分泌かく乱作用や添加剤の有害性の有無など化学品全般の分野に論議の対象が広がってきた。そういった意味では現象が複雑化しており、今後は化学業界全体での取り組みがますます大切になる」と述べた上で、「塩ビの場合も以前は欧・米・日など先進工業国が中心となって議論していたが、最近は、横浜で先に開かれた塩ビ国際会議に20数カ国のオブザーバーが参加したように、多くの国の塩ビ関係者が環境問題に関心を持つに至っており、グローバルな取り組みが求められている」と全世界的な活動の必要性を力説した。