2012年11月02日
JXエネ、室蘭製油所を停止し「石化工場化」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:JX日鉱日石エネルギー

JX日鉱日石エネルギーは2日、室蘭製油所(三ツ井克則所長)の原油処理設備を2014年3月末かぎりで停止し、パラキシレン原料のアロマ製品やキュメンなど石油化学製品の製造および石油製品の物流拠点として再構築していくと発表した。総投資額は数十億円の見込み。

室蘭製油所は、原油処理能力18万バレル/日。ガソリンなど石油製品の内需減退に対応する基本戦略の1つとして、「石化工場化」することを決めた。製油所内の一次装置(常圧蒸留装置)を停止し、二次装置(精製装置)を活用して石油化学製品の製造拠点とする。

石化計画としては、とりあえず、SKグループと合弁で韓国・蔚山に新設するパラキシレン製造設備用の原料アロマ基材を製造し、韓国へ輸出する。製造開始は2014年6月の予定。ほかにキュメンの生産を計画しているが詳細は検討中。高機能化・高付加価値化を追求する方針である。

また、石油製品の物流拠点としての機能は存続させ、引き続き北海道地区への石油製品の安定供給に向けた体制を確保する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1351841205.tif