2012年11月02日
宇部興産・第2四半期  純利益84億円、30%減
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:宇部興産

宇部興産が2日発表した2012年4-9月期連結決算は最終利益が30%減益の84億円だった。売上高は横ばいだったが営業利益、経常利益が減少した。

ナイロン原料カプロラクタムの海外市況が軟化し、スプレッド(製品と原料の値差)が前年同期に比べて大幅に縮小した。ナイロン樹脂はエコカー向けを中心に好調で工業薬品も堅調に推移した。

リチウムイオン電池用セパレーターは、車載用需要の立ち上がりに伴い伸長したが、電極液の出荷は民生用需要低迷の影響を受けた。

同社の泉原雅人・取締役執行役員は会見で「減収減益はリーマンショック以来だが、カプロラクタムの販売価格低下が響いた。スプレッドが半減し、売上高で58億円の減収要因、営業利益で98億円の減益要因になった」と説明した。通期見通しでも、値差縮小の影響は、売上高で70億円の減収要因、営業利益で150億円の減益要因になっているという。

【宇部興産・第2四半期(連結)業績】単位:百万円 ( )前年同期比増減率%
◇売上高     310,775(△0.3)
◇営業利益     16,188(△28.5)
◇経常利益      14,676(△29.2)
◇当期純利益     8,461(△30.5)
◇1株当たり純利益  8.42円(12.11円)

<2013年3月期・通期(連結)予想>
◇売上高      638,000(△0.1)
◇営業利益      36,000(△21.7)
◇経常利益      30,000(△26.5)
◇当期純利益     16,000(△30.3)
◇1株当たり純利益  15.91円


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1351838853.pdf