2012年11月05日
カネカ、還元型エコンザイムQ10の疲労改善効果を確認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは、大阪市立大学の疲労研究チームと共同で、還元型エコンザイムQ10(還元型COQ10)に原因不明の疲労や倦怠感等の症状が長期に続く慢性疲労症候群患者に対して症状の改善効果があることを確認した。この研究成果は、11月8日からスペインのセビリアで開催される「第7回国際エコンザイムQ10学会」で報告する。

今回の試験は、慢性疲労症候群患者20人に対して、還元型COQ10を2カ月間投与し、投与前と投与終了時の変化を疲労・睡眠・うつ症状に関する自覚症状の得点、酸化ストレス・抗酸化力、計算課題により評価した。

その結果、血中のCOQ10濃度の上昇が、うつ症状の改善、睡眠時間の延長、計算課題の正答率の増加と有意に関連があることが明らかになった。また、酸化ストレスは、血中のCOQ10濃度の上昇につれて減少することも明らかになった。酸化ストレスやエネルギー産生の低下は、慢性疲労症候群等の疾患に係るメカニズムとして注目されている。